『二大政党制の崩壊と政権担当能力評価』
著者紹介
山田 真裕(やまだ まさひろ)
1965年 北海道生まれ
1993年 筑波大学大学院社会科学研究科博士課程修了,博士
現在 関西学院大学法学部教授
主要著書
『新版 比較・選挙政治』共著 ミネルヴァ書房,2004年
『計量政治分析入門』共著 東京大学出版会, 2004年
『投票行動研究のフロンティア』共編,おうふう,2009年
『政治参加と民主政治』東京大学出版会,2016年
目次 | |
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序章 本書のリサーチクエスチョンとその背景 | |
1.なぜ二大政党制は定着しなかったか? 2.投票行動の全国化・選挙制度改革がもたらしたもの |
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第1章 2009年総選挙における政権交代と民意 | |
1.はじめに―二大政党制化とその崩壊 2.各党の得票とその変動 3.スゥイング・ヴォーティング(swing voting)とは何か 4.JES4データに見られるスゥイング・ヴォーティング 5.スゥイング・ヴォーティングの説明要因 6.仮説の操作化と利用するデータ 7.仮説の検証 8.まとめと含意 |
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第2章 スウィングしたのは誰か | |
1.はじめに 2.スウィングしたのはだれか:スウィング・ヴォーターの社会経済的属性 3.スウィング・ヴォーターの政治的情報環境 4. 投票選択の判断基準 5. スゥイング・ヴォーターと政策志向 6. むすび |
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第3章 2010年参院選における投票行動 | |
1.はじめに 2.以前の国政選挙との比較 3.2010年参院選における投票行動と政権担当能力評価,党首評価,政策選好,投票に役立った情報 4.まとめ |
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第4章 民主党政権の瓦解と政治不信の深化 | |
1.はじめに 2.民主党からの離反 3.政権と政権担当能力への評価 4. 政権担当能力のある政党の不在と政治不信 5.まとめ |
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第5章 2014年総選挙における政治不信と投票参加 | |
1.問題設定と仮説 2.理論的検討と分析モデルの設定v 3.データ分析 |
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第6章 一党優位政党制の復活 | |
1.内閣支持と不支持 2.政党支持と無党派層 4.まとめ |
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第7章 われわれは選択肢を持ちうるか | |
補論 有権者調査の現状と課題 | |
1.サンプリング・デザインと回収率 2.調査手法の多様化 3.調査票作成 4.国際比較調査への対応 5.データ公開 7.まとめにかえて |
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補論2 二〇〇五年衆院選における自民党投票と政治的情報 | |
1.小泉自民党を勝たせたのは低情報投票者B層(B層低情報投票者)か? 2.政治的情報量,政治的知識をどう測定するか 3.分析に用いる変数とモデル 4.分析 5.まとめ | |
引用文献 | |
あとがき | |
索引 |