『選挙研究』第32巻第2号
日本選挙学会編集
B5判144頁定価:本体3500円+税 ISBN978-4-8332-2508-3 C3031
2017年1月15日刊行
2008年度より年2回刊行になりました。引き続き御購読賜りますよう御願い致します。
民族独立とレファレンダムを特集
英国で行われたEU離脱を問うレファレンダム,台湾での公民投票,クリミアにおける民族の独立とレファレンダムの関係を取り上げる。他に実験的方法により、新有権者は政治規範に基づく情報を与えると政治関心が増すのに対して、年長の有権者は利益に関連した情報により関心を高めるという結果を報告した学会賞受賞論文,18歳選挙権を巡るシンポジュウムの記録。書評を特集。
目次 | |
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はじめに | 前田 幸男 |
2016年EUレファレンダムの一考察:保守主義とイングランド性の見地から | 渡辺 容一郎 |
議会における与野党対決の代替としての台湾の『公民投票』をめざして | 浅野和生 游清 |
民族の独立とレファレンダム:クリミアの事例 | 末澤 恵美 |
<学会賞2015優秀報告論文> | |
「新しい有権者」における政治関心の形成メカニズム:政治的社会化の再検討を通じて | 秦 正樹 |
<2016年度研究会シンポジウム記録記録> | |
18歳選挙権と主権者教育を巡る問題:政治的社会化の再検討を通じて | 牧之内 隆久 | 18歳選挙権をめぐる各政党の分析と若者へのアプローチ | 五嶋 清 |
高校生への主権者教育の実践 | 大塚 功祐 |
18歳選挙権と政治教育 選挙教育における現状と課題の考察 | 林 大介 |
<書評論文> | |
与党審査の制度化とその源流:奥健太郎・河野康子編『自民党政治の源流』と研究の進展に向けて | 川人 貞史 |
<書評> | |
待鳥聡史著『代議制民主主義 - 「民意」と「政治家」を問い直す』 | 竹中 治堅 |
三浦まり編著『日本の女性議員-どうすればふえるのか』 | 松田 なつ |
渡辺将人著 『現代アメリカ選挙の変貌―アウトリーチ・政党・デモクラシー』 | 小野 恵子 |
西川賢著 『分極化するアメリカとその起源 - 共和党中道路線の盛衰』 | 吉野 孝 |
宮本太郎・山口二郎著『リアル・デモクラシー ポスト「日本型利益政治」の構想』 | 久保 慶明 |
砂原庸介著『民主主義の条件』 | 辻 由希 |
飯田健・松林哲也・大村華子著『政治行動論 -- 有権者は政治を変えられるのか』 | 三輪 洋文 |
増山幹高著 『立法と権力分立』 | 久保 浩樹 |
山田真裕著 『政治参加と民主政治』 | 塩沢 健一 |
谷口将紀著 『政治とマスメディア』 | 細貝 亮 |
白鳥浩編著『二〇一二年衆院選 政権奪還選挙:民主党はなぜ敗れたのか』 | 鶴谷 将彦 |
稲増一憲著『政治を語るフレーム:乖離する有権者,政治家,メディア』 | 三村 憲弘 |