木鐸社

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『分裂議会の政治学:参議院に対する閣法提出者の予測的対応』

<政権交代期における政治意識の全国的時系列的調査研究JESⅤ>
ISBN978-4-8332-2500-7 C3031 11月7日刊行

著者紹介

飯田 健(いいだ たけし)
1976年 京都府生まれ
2007年 テキサス大学オースティン校政治学博士課程修了 Ph.D. in Government
現在 同志社大学法学部政治学科准教授
著書 『計量政治分析』共立出版,2013年
著書 『政治行動論:有権者は政治を変えられるのか』(共著)2015年,有斐閣など

内容紹介

 本書は,日本政治をケースとしつつ,投票先の変更(第3章),分割投票(第4章),政策変更への支持(第5章),投票選択(第6章),投票外参加(第7章),政治信頼(第8章)といった様々な従属変数に対するリスク態度の影響を分析すること,有権者のリスク態度の理論一般の構築を目指す。最後に本書のデータ分析の結果と知見をふまえ,リスク受容的有権者は日本の政治、とりわけ代表民主制に何をもたらすのか考察する。リスク受容的有権者は,代表民主制において「良い」効果をもたらすのか,それとも「悪い」効果をもたらすのか。

目次
シリーズ全体の序文
第1章 安倍政権の誕生,強化,持続
 1. 本書の概要
 2. 使用するデータについて
第2章 リスク態度の概念と測定
 1. リスク態度の概念
 2. リスク態度の測定
 3. 本研究でのリスク態度の尺度
第3章 政権交代―2012年12月衆院選
 1. リサーチクエスチョン
 2. 理論的検討と仮説
 3. データ分析
 4. まとめ
第4章 政権基盤の強化―2013年7月参院選
 1. リサーチクエスチョン
 2. 理論的検討と仮説
 3. データ分析
 4. まとめ
第5章 政策変更―2014年7月閣議決定
 1. リサーチクエスチョン
 2. データ分析
 3. まとめ
第6章 政権の評価―2014年12月衆院選
 1. リサーチクエスチョン
 2. 理論的検討と仮説
 3. データ分析
 4. まとめ
第7章 政権への抗議活動―2015年9月安保法成立後
 1. リサーチクエスチョン
 2. 理論的検討と仮説
 3. データ分析
 4. まとめ
第8章 リスク態度と政党への信頼
 1. リサーチクエスチョン
 2. 理論的検討と仮説
 3. データ分析
 4. まとめ
第9章 リスク態度の決定要因
 1. 探索的分析
 2. 実験による検証
 3. まとめ
第10章 リスク受容的有権者と代表民主制
 1. 代表民主制の機能
 2. 有権者の能力
 3. 有権者と政治家との間の情報の非対称
 4. 残された研究課題
あとがき
索引

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