木鐸社

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『選挙研究』第30巻第1号

2008年度より年2回刊行になりました。引き続き御購読賜りますよう御願い致します。

内容紹介

 本号の特集テーマは「実験政治学」。実験は諸科学共通の分析手法であり,アメリカ政治学では1920年代の投票参加動員実験に最初の例を見ることができる。その後,心理学・経済学等の隣接分野の影響,「因果関係の厳密な検証」への関心から研究数が増加した。
 日本の政治学系学術誌で最も早く実験的手法を用いた研究論文を掲載したのは2000年発行の『選挙研究』第15号であり、本誌の実証的・先駆的性格をよく表している。それから10数年を経て,実験政治学の特集を組むに至った。

目次
はじめに 谷口 尚子
<特集 政治学における実験研究>
政治学における実験研究:概要と展望 谷口 尚子
実験室実験によるM+1 ルールの検証 黒阪 健吾
肥前 洋一
芦野 琴美
視線追跡で明らかにする調査回答過程:政党支持質問と価値観質問における順序効果 日野 愛郎
山崎 新
遠藤 晶久
ミニ・パブリックスに映し出される集合的意思の代表性と合理性:Delibertive Poll 実験を踏まえて 坂野 達郎
Coalition Formation in a Weighted Voting Experiment Naoki WATANABE
反論提示による態度変化:熟議の政治的メカニズム 三村 憲弘
山崎 新
18歳選挙権と主権者教育を巡る問題:政治的社会化の再検討を通じて 境家 史郎
<独立論文>
How Does Age Affect Perceptions of Parties' Ideological Locations? Masahisa ENDO
Willy JOU
中東欧新興民主主義投票規定要因:有権者個票データによる分析 中井 遼
明治期小選挙区制における選挙区割りと選挙区人口:明治22年衆議院議員選挙法未成案をめぐって 末木 孝典
<学会賞受賞論文>
新自由主義から福祉排外主義へ:西欧の右翼ポピュリスト政党における政策転換 古賀 光生
<書評>
R.パットナム編 猪口孝訳『流動化する民主主義』 荒井 祐介
日野愛郎・田中愛治編『世論調査の新しい地平』 松田 映二
西田亮介著『ネット選挙--解禁がもたらす日本社会の変容』
清原 聖子・前嶋 和弘編『ネット選挙が変える政治と社会―日米韓に見る新たな「公共圏」の姿』
上ノ原 秀晃
白鳥浩編著『統一地方選挙の政治学』 上神 貴佳
善教将大著『日本における政治への信頼と不信』 岡田 陽介
白崎護著『メディアとネットワークから見た日本人の投票意識: 社会学モデルの復権』 安野 智子

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