木鐸社

Tel:03-3814-4195112-0022 東京都文京区小石川5-11-15-302

『現代社会集団の政治機能:利益団体と市民社会』

現代市民社会叢書第2巻
英題:Political Functions of Social Organizations in Contemporary Japan: Faces of Interest Group and those of Civil Society
A5判380頁予価:本体3500円+税 4月15日発行

著者紹介

辻中 豊
森 裕城

内容紹介

 本書は,日本における全国社会団体(職業別電話帳に掲載されている経済団体,労働組合,公益法人, 市民団体などあらゆる非営利の社会団体)の調査に基づく研究。主に「利益団体」としての側面に焦点を当てる。

目次
はじめに
第1章 本書の課題と構成(辻中 豊・森 裕城)
 1. 市民社会を調査する
 2. 利益団体の存立・行動様式を描
 3. 団体世界の記述枠組
 4. 本書の構成
第2章 日本における団体の形成と存立(辻中 豊・山本 英弘・久保 慶明)
 1. 団体・組織の多角的把握を目指して
 2. 既存データにみる市民社会の現況:1990年代後半からの停滞
 3. 団体の設立年:「アソシエーション革命」の不在?
 4. 団体の存立様式(1):外部からの支援
 5. 団体の存立様式(2):団体の内部過程
 6. まとめ:過渡期にある日本の市民社会
第3章 日本の団体分布とリソース:国際比較と国内地域間比較から(辻中 豊・崔 宰栄・久保 慶明)
 1. 日本の市民社会を比較する
 2. 団体分布の国家間比較
 3. 団体リソースの国家間比較:職員数が少ない日本の団体
 4. 日本国内における地域間比較
 5. 比較からみた日本の市民社会
第4章 団体リーダーのイデオロギーと利益の組織化(竹中 佳彦)
 1. 社会の利益の組織化
 2. 団体リーダーと有権者のイデオロギー分布の比較
 3. 団体分類ごとの団体リーダーのイデオロギー
 4. 団体リーダーと一般加入者のイデオロギーの比
 5. 団体リーダーのイデオロギーの源泉
 6. 接触パターン別に見た団体リーダーのイデオロギー分布
 7. 保革による利益の組織化の相違
第5章 団体世界における組織間関係の構図(平井 由貴子)
 1. 社会過程におけるメゾレベルの団体分析
 2. 団体の協調と対立
 3. 本部・支部の系列関係と利益代表
 4. 政治アクターとの関
 5. まとめ
第6章 団体-行政関係の諸相:国との関係を中心として(森 裕城)
 1. 政治へのルート:政党か行政
 2. 団体-行政関係における時期区分:発展指向型国家の時代・多元主義の時代・改革の時代
 3. 団体-行政関係の基調
 4. 団体と行政の接触パターン
 5. 団体-行政関係の変化を探る
 6. まとめ
第7章 行政ネットワークにおける団体:諮問機関と天下りの分析から(濱本 真輔・辻中 豊)
 1. 行政改革下の人的ネットワーク
 2. 諮問機関政治の変容
 3. 持続していた公的部門への天下り
 4. まとめ
第8章 政権交代前夜における団体-政党関係の諸相:弱体化しながらも持続していた自民党一党優位の構造(森 裕城)
 1. 組織された有権者と組織されない有権者
 2. 団体の選挙活動と政党支持行動
 3. 団体の政党接触行動
 4. 自民党一党優位の弱体化:過去との比較から
 5. まとめと展望
第9章 団体―政党関係における地域偏差とその意味:47都道府県別のデータ分析から(濱本 真輔)
 1. 政党システムと団体
 2. 政党接触における自民・民主型の台
 3. 団体の政党推薦
 4. まとめ
第10章 利益団体のロビイング:3つのルートと政治的機会構造(山本 英弘)
 1. 団体による利益表出の手段
 2. ロビイング戦術の種類と分

 4. まとめ:ロビイングの3つのルート
第11章 利益団体の影響力:多角的な視点からみる権力構造(山本 英弘)
 1. 影響力をどう捉えるか
 2. 評判法からみた影響力
 3. 個々の団体の影響力
 4. 団体の影響力の源泉
 5. 影響力の多面性
第12章 ローカル団体の存立・行動様式(久保 慶明)
 1. 地方自治における団体
 2. ローカル団体の組織属性
 3. 組織間関係:地方自治体,住民自治組織との協調
 4. 団体-行政関係
 5. 近年の動向:利益追求型団体の停滞とサービス提供型団体の活性化
 6. まとめ:地方自治を支えるローカル団体
第13章 グローバル化の進展と日本の世界志向団体(足立 研幾)
 1. 国際社会,世界志向団体,日本
 2. 日本における世界志向団体のプレゼンス
 3. 世界志向団体の存立様式と組織基盤:地方化,小規模化,補助金依存
 4. 対政府関係:政府依存の強まりとロビイング方法の変化
 5. 日本における世界志向団体:発展・変容・展望
第14章 市民社会組織のもう1つの顔 :ソーシャル・キャピタル論からの分析(坂本 治也)
 1. 市民社会組織の2つの顔:利益団体と自発的結社
 2. ソーシャル・キャピタル論の視角
 3. 社会団体調査を用いたソーシャル・キャピタル創出型団体の析出
 4. 「利益団体」とソーシャル・キャピタル創出型団体の関係
 5. SC創出型団体の再生産に向けて
 6. 市民社会組織の複眼的分析の重要性
第15章 総括と展望:政権交代前夜の市民社会と利益団体 (辻中 豊・森 裕城)
 1. 発見の要約
 2. 新しい政治過程への展望
引用文献
付録1 調査の設計と実施(辻中 豊・崔 宰栄・山本 英弘)
付録2 社会団体調査・調査票
付録3 設問の活用状況
付録4 団体分類に含まれる市民社会組織の例示
アブストラクト
索引

<< 前のページに戻る

サイト内検索

↑ PAGE TOP