木鐸社

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『政党間移動と政党システム』

英題:Legislative Party Switching and Changes in the Party System of Japan
A5判260頁定価:本体3500円+税 ISBN978-4-8332-2437-6 C3031 9月25日発行

著者紹介

山本 健太郎(やまもと けんたろう)
1978年 神戸市生まれ
2002年 東京大学経済学部経済学科卒業
2007年 東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学
2009年 同修了 博士(学術)
現 在 現東京大学先端科学技術研究センター特任研究員
主要論文
“Competition for Power: Party Switching and Party System Change in Japan,” Heller, W. and C. Mershon ed. Political Parties and Legislative Party Switching, Palgrave Macmillan(共著), 2009年
「小沢一郎と政界再編:『政局』と『政策』のはざまで」御厨貴編『変貌する日本政治』勁草書房, 2009年

内容紹介

 本書は, 連合理論を政党間移動研究に応用した分析に新しい理論的視座を加え,政党間移動の実証分析として, かつてないほどの大規模のデータを包括的に分析したものである。1993年以降の日本政治における「政界再編」は世間の耳目を集める政治現象の一つであったが, その意味について, 一貫した視座から分析が加えられてきたことは稀である。
 本書は, ここにメスを入れ, なぜ「政界再編」は大規模なものになったのか,またそれはいかなる条件の下で発生しうるものなのか。こうした点に政治家の政党間移動という観点から分析を加えることで, 今後起こりうる新たな「政界再編」の道筋を見通す一助ともなりうる。

目次
第1章 序論
第2章 政党間移動研究の理論的意義
2-1 なぜ政党間移動か
 ■ 政党とは何か
 ■ 政党研究の系譜
 ■ 本書の意義
2-2 議員はなぜ政党に所属するか
 ■ 従来の想定(1):政党研究から
 ■ 従来の想定(2):連合理論から
 ■ 政党間移動の実証研究
 ■ 本書の立場
2-3 分析期間・対象
 ■ 分析期間
 ■ 分析対象
2-4 「政党」「移動」の定義
 ■ 「政党」の定義
 ■ 「移動」の定義
第3章 日本における「政界再編」の包括的観察
3-1 政党間移動の類型化
 ■ 政権追求か政策追求か
 ■ 解党を伴うかどうか
 ■ 新党への移動かどうか
3-2 日本における政党間移動の特徴
 ■ 全体の特徴
 ■ Ⅰ期の特徴
 ■ Ⅱ期の特徴
 ■ Ⅲ期の特徴
 ■ Ⅳ期の特徴
 ■ Ⅴ期の特徴
 ■ Ⅵ期の特徴
3-3 まとめ
第4章 政党間移動はいつ起こるか
4-1 はじめに
4-2 先行研究の検討
4-3 本章のモデルと仮説
4-4 検証
 ■ ステージの内訳
 ■ 仮説4-1の検証
 ■ 仮説4-2・仮説4-3の検証
4-5 おわりに
第5章 政党間移動と選挙事情
5-1 はじめに
5-2 前提
 ■ 前提条件
 ■ 前提Ⅳについて
 ■ 前提Ⅴについて
5-3 検証
 ■ Ⅰ期:旧選挙制度下での政党間移動と選挙
 ■ Ⅱ期
 ■ Ⅲ期
 ■ Ⅳ期
 ■ Ⅴ期
 ■ Ⅵ期
5-4 おわりに
第6章 自民党離党/復党議員の研究
6-1 はじめに
6-2 分析枠組み
6-3 検証
 ■ 期間Ⅰの離党議員とその後:さきがけ、新生党
 ■ 期間Ⅱの離党議員とその後:自民党下野時代の離党者、政権復帰後の離党者
 ■ 期間Ⅴ・Ⅵの離党議員とその後:国民新党、新党日本、みんなの党など
6-4 おわりに
第7章 新進党と民主党:2つの最大野党はなぜ異なる運命を辿ったのか
7-1 はじめに
7-2 分析枠組
7-3 検証
 ■ 海部党首時代の新進党(1994年12月から1995年12月)
 ■ 小沢党首時代の新進党(前)(1996年10月~1997年12月)
 ■ 民主党ⅡⅢ(1998年4月~2005年9月)
 ■ 民主党Ⅲ(2005年9月~2009年8月)
7-4 おわりに
第8章 結論
引用・参考文献
あとがき
巻末資料1 本書で取り扱う「政党」一覧
巻末資料2 全政党間移動記録
 ■ 期間Ⅰ
 ■ 期間Ⅱ
 ■ 期間Ⅲ
 ■ 期間Ⅳ
 ■ 期間Ⅴ
 ■ 期間Ⅵ
アブストラクト
索引

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