木鐸社

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『キリスト教民主主義と西ヨーロッパ政治』

A5判230頁定価:本体3000円+税 ISBN978-4-8332-2411-6 C3022
2009年1月9日刊行

著者

<編著>
田口 晃(たぐち あきら)
土倉 莞爾(とくら かんじ)
<著者>
伊藤 武(いとう たけし)
中山 洋平(なかやま ようへい)
野田 昌吾(のだ しょうご)
水島 治郎(みずしま じろう)

内容紹介

 本書は,2000年代以降に日本が経験した「分裂議会(divided Diet)」を対象として,その発生が閣法の立法過程にどのような影響をおよぼすのかを包括的に捉えようと試みた。
  分析の視点を閣法提出者としての内閣および各省庁の側におき,国会過程だけでなく,閣法が国会へ提出される以前の国会前過程までを射程に入れて,分裂議会の発生が閣法提出者の立法準備にどのような変化をもたらしているのかを観察した。 第一に,閣法の選別,第二に,閣法の根回しについて,第三に,閣法の国会提出。 以上の分析結果は,いずれも分裂議会において閣法提出者の立法行動が抑制的になっていることを示紙し,法案が国会に提出されてからの国会過程だけに射程を限定した分析では捉えることのできない非決定の一端を明らかにする。

目次
序章 キリスト教民主主義の歴史的位相 田口 晃
第1章 キリスト教民主主義とは何か ―西欧キリスト教民主主義概論― 水島治郎
第2章 MRP(人民共和運動)の青年・学生グループの軌跡
― フランスにおけるキリスト教民主主義勢力解体に関する一考察 ―
中山洋平
第3章 ドイツ・キリスト教民主同盟(CDU)  野田 昌吾
第4章 イタリア ―キリスト教民主党の崩壊過程の予備的考察― 伊藤 武
第5章 オランダにおけるキリスト教民主主義 ―その危機と変容― 水島治郎
第6章 キリスト教民主主義の誕生 ―オーストリアの場合― 田口 晃
第7章 ベルギーのキリスト教民主主義 ―戦中から戦後への変容― 土倉 莞爾
引用文献リスト
索引

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