『昭和戦前期の予算編成と政治』
A5判288頁定価:本体4000円+税 ISBN4-8332-2373-2 C3021
2006年2月下旬刊行
著者紹介
大前 信也(おおまえしんや)
1959年 奈良県生れ
慶応義塾大学文学部,京都大学法学部卒業
京都大学大学院法学研究科博士課程指導認定退学
現在,同志社女子大学講師
専攻:日本政治史,行政学
内容紹介
昭和戦前期の恐慌による経済的混迷やワシントン体制の崩壊といった国際秩序の変容に直面した我が国の予算編成をめぐる様々な相克に考察を加え同時期の政策決定過程の特徴を析出する。
目次 | |
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序 政治過程における予算編成の意味 | |
第一章 ロンドン海軍軍縮問題における財政と軍備―海軍補充問題をめぐる政治過程 | |
はじめに 第一節 回訓前後の補充問題 第二節 軍事参議院における補充問題 第三節 枢密院審査における補充問題 おわりに |
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第二章 予算編成と政治家のリーダーシップ―斎藤実内閣期の予算編成と政治 | |
はじめに 第一節 大日本帝国憲法下の予算編成 第二節 予算編成における大臣の役割 第三節 軍部予算をめぐる対立と妥協 おわりに |
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第三章 重要国策先議と予算編成方式の改革―広田弘毅内閣期の大蔵省と内閣調査局 | |
はじめに 第一節 閣議での国策先議の試み 第二節 各省国策案と大蔵省,内閣調査局 第三節 重要国策の決定と予算編成 おわりに |
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第四章 行政機構改革論と予算編成―昭和11,12年の大蔵省主計局移管問題 | |
はじめに 第一節 主計局移管問題の浮上 第二節 予算編成業務の大蔵省存置と陸海軍の合意 第三節「物の予算」と大蔵省,企画庁 おわりに |
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結 予算編成から見た昭和戦前期の政治 | |
あとがき | |
索引 |