『マスメディアのリアリティ』
原題:Die Realitaet der Massenmedien
2005年11月20日刊行 ISBN4-8332-2366-X C3036
著者紹介
<著者>
ニクラス・ルーマン
<翻訳>
林 香里
1963年名古屋市生まれ
ロイター通信東京支局記者
ドイツ,バンベルク大学社会学第二講座客員研究員等を経て
現在,東京大学大学院情報学環助教授
『マスメディアの周縁 ジャーナリズムの核心』新曜社,2002
専攻 ジャーナリズム・マスメディア研究
内容紹介
ルーマンの理論は古典的ヨーロッパの知の体系の脱構築を目指す現代社会理論である。本書は社会のプロセスに古典的に首尾一貫性を付与し担保した「主体/客体」概念の代りに「マスメディア=コミュニケーション」概念で捉えなおそうと試みるもので,社会を従来と全く異なる位相に切り分けて分析。ドイツコミュニケーション学界がルーマン理論による衝撃からどのように変容しつつあるかを紹介・分析して展望する解題を付す。
目次 | |
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第1章 リアリティの二重化という分化 第2章 自己言及と他者言及 第3章 コード化 第4章 システムに固有な普遍性 第5章 ニュースとルポルタージュ 第6章 リクペロ 第7章 広 告 第8章 娯 楽 第9章 統一体と構造的カップリング 第10章 個 人 第11章 リアリティの構築 第12章 構築というリアリティ 第13章 マスメディアの機能 第14章 公共圏 第15章 スキーマの形成【Schemabildung】 第16章 パラドックスとしてのセカンド・オーダー・サイバネティクス 解 題 あとがき 索 引 |